「彼氏が欲しい」と「結婚がしたい」はどう違うのでしょう?
婚活に本気で向き合った私は、その当時もちろん彼氏はいませんでしたが、彼氏ではなく結婚相手を望んでいました。
そのきっかけと、そもそも結婚する理由についてを私なりに考えてみました。
結婚したい!その決め手は?
私が本気で婚活を決めた理由は、以下の条件が揃ったからであると思います。
・長所だけでなく短所も認めてくれるパートナーが欲しいと感じた
・アラサーを迎え、親のために子供を作る義務感を持っていた
・当時の職場環境からは、努力しない限り出会いは無いと確信した
・ひとりの時間を十分満喫したと思えた
短所も認めてくれるパートナー
相手がどんな人なのかわかり、魅力を感じることではじまる恋愛。
その人の良いところに惹かれ、お互い気持ちが合致したらお付き合いが始まることが多いでしょう。
しかし、共にいることで相手の嫌な部分が見えてきて、この人とはいられない、こんな嫌な事をしてくる人だとわかったときは、お別れしてしまう事もあるでしょう。
たとえ自分が相手の嫌な部分も全て許容できたとしても、相手も認めてくれなければ一緒にいて苦しくなります。しかし、短所も認めて過ごしていける間柄というのは、私の価値観では恋愛ではなく、その人こそ結婚する相手ではないかと考えました。
親のために子供を作る
自分の体ではありますが、女として生まれたからには親に孫を見せてあげたいという気持ちがありました。子供を作れる能力が必ずしも備わっているかはコウノトリ次第ですが、そのチャンスがある以上は、自分のできる親孝行の一つであると考えました。ちなみに私自身は子供が苦手のため、子供欲はそれほどありませんでしたので、結婚できたとして2人で生きていくことになってしまっても平気だったかもしれませんが、親へ見せてやれればとはずっと考えると思います。
職場環境からの出会い不足
女性職場であった事。同年代が居なかったことです。
結婚相手の出会い方ランキング、常に1位は職場です。正職員であれば週5,6日を8時間も過ごしている場所(=1週間で40時間以上!)です。一番自分が動かず、自然に見つけやすい環境でしょう。
30代前半の難しいところは、たとえ新入社員が入ってきても、その知り合いも若年者である可能性が高い事です。自分がしっかりしていないタイプでしたので、まだ社会人2,3年という浅い経験の男性ではさすがに視野に入れづらく…
すると、自分で新しいツールを見つける以外に道はありませんでした。
自分だけの時間を十分満喫した
私の大学の友人たちは、第一ウェーブという言って良いのか、20代前半から半ばでかなりの人数が結婚しました。30代までひとりの時間を過ごし、今この年になって結婚出来て非常に感じたのは、ひとりの時間というのは、生活環境を誰かと共にした時点で終わってしまうという事でした。
同棲であれ、結婚であれ、生活を共有するという事は、常に自分の中にその人が存在があります。完全にどこかのタイミングで一人になれる、という時間が無い。
しかし冒頭にも書いた、早々に結婚していった友人を考えると、少なくとも5年以上は一人の時間を満喫できたと思います。5年の中で私は転職もできました。20代という一番動ける体でたくさん遊ばせてもらったと感じました。人一倍自由を満喫できた気持ちになり、ひとりを満足できた気がしたのです。なので、潔く本気になろうと決意出来ました。
結婚がゴール?結婚することが絶対の幸せではない!
ここまで婚活のきっかけについて書いてきましたが、
私自身は、結婚すればそれが幸せとしての着地点の正解だとは思っていません。
私は転職をしましたが、その後すぐに30代という年齢を考え婚活したため、スキル向上を諦めて結婚し、パートナーのサポートに回る決意をして退職しました。そして、今でもそれについて未練はあります。
方や、私の友人の中には現役バリバリキャリアウーマンとして都内で活躍し、プライベートでも自分の好きなことをやれて、非常に楽しんで暮らしています。
私は働くことに抵抗がある人間ではありませんでした。休みなく働くことが大好きというほど仕事熱心でもありませんが、専業主婦には専念せず、たとえばこれから子供ができても、いつか必ず仕事に復帰して、社会の中で働く自分を作りたいと思っています。
しかし、女性には必ず年齢が付きまとう。
今の時代、性別で差別されない世の中をとジェンダー平等と謳っていますが、私は女として年齢には勝てていける自信がありません。
より若いうちにキャリアを積めてこそ、年齢が増して自分の動きが鈍くなっても、やっていける技術と力が活かせていけるものだと思います。
それが中途半端で積めなかった自分は、正直将来が不安でたまりません。
さらに言えば、アイディアや創作能力があれば今はどんな年齢でも大丈夫、という考えもありますが、
私自身は凡庸で発想力に幼少のころから乏しい、知っている事を積み重ねることにこそ力が発揮できる人間です。
そう考えると、友人の今の生き方に対し羨望の目を向けざるを得ません。
しかし、結婚しないと得られなかった事はたくさんあります。
夫と結婚できたから学べた社会的な事や、家族間の事、自分が弱った時に助け合える安心感、親とは違った支え合う生活をする面白さなど。精神面をほとんど書かせていただきましたが、生きていく上でとても大きな要素です。
例えば物理的には「結婚すれば世間的面でも心象が良い」など挙げられますが、今はキャリアを積んで立派に働いている女性はしっかり評価される時代です。
しかし、これから子供や、自分の可能性を捨てずスキル向上をまだ目指す道など。考えることをやめないでいこうと思えば、結婚に前向きであって良かったなとちゃんと思えています。
まとめ
婚活にやる気が出ない方、結婚は全てではありません。結婚という形でなくてもパートナーという形もあります。
婚活に本気になる、継続するには根気が要りますが、良い事もたくさんあると思いますので、この経験が少しでも参考になればと思います。